グローバル・ルビー・トレーニングセンターの開所式であいさつする、まつもとゆきひろ氏(左端)=インド・ケララ州コチ市、日本ケララセンター
グローバル・ルビー・トレーニングセンターの開所式であいさつする、まつもとゆきひろ氏(左端)=インド・ケララ州コチ市、日本ケララセンター

 松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」の技術者養成を目的にした国際研修施設「グローバル・ルビー・トレーニングセンター」が27日、インド南部・ケララ州の最大都市コチ市に開所した。中海・宍道湖・大山圏域とケララ州との経済交流の一環で、Ruby普及に向けた国際的な人材育成拠点として今後の活動に期待がかかる。

 トレーニングセンターはコチ市にある日印の交流施設「日本ケララセンター」内に開設。同州内に約170ある工科系大学の学生やIT企業で働く技術者を対象に、Rubyを使ったプログラミング講座を定員30~40人規模で開講する。

 講師は当面、インド人のエンジニアが務め、将来的には松江市内のIT企業の日本人技術者2人程度が常駐して指導。インターネットでつないだテレビシステムを活用した遠隔授業も実施する。2月から第1期生の受け入れを始め、現時点で十数人が受講予定という。

 受講者は当初、ケララ州内の学生や社会人を対象にするが、インド国内外の人材に拡大し、Rubyの世界的な普及を促進させる計画。

 27日に現地であった開所式典には、Ruby開発者のまつもとゆきひろさん=松江市在住=が招かれ、「国境も性別も人種も関係ないRubyを普及させ、世界をもっと良くしていきたい」とあいさつ。コチ理工大のポウロゼ・ジェイコブ副学長は「Rubyを専門的に学ぶ拠点として機能させ、ビジネス活用への道を開いていきたい」と述べた。

 中海・宍道湖・大山圏域とケララ州は2015年12月に、経済交流拡大の覚書を締結。日印双方の企業進出や投資促進を目指し、松江市や出雲市のIT企業がインド人の学生や技術者をインターンシップ(就業体験)で受け入れるなどの交流を推進している。