鳥取県教育委員会は18日、女子高校生のスカート内にカメラを差し向けて動画撮影したとして県迷惑防止条例違反容疑で逮捕された鳥取市立明治小学校の男性教諭(29)と、勤務先の生徒と不適切な関係を持ったとして県西部の県立高校講師を、同日付で懲戒免職処分にした。
県教委によると、男性教諭はJR鳥取駅近くの地下通路で、靴に装着した小型カメラを女子高校生のスカート内に差し向けて動画を撮影したとして8月、鳥取署に逮捕された。別の商業施設でもカメラを差し向けたという。
鳥取署は、容疑者の弁解を聞く「弁解録取」を、本来は取り外すはずの手錠をかけたまま実施したため釈放。在宅で捜査を進め、18日に書類送検した。
講師は23年度、生徒と不適切な関係を持ったとされる。学校関係者が校長に相談して判明した。県教委は原則、懲戒免職にした職員の名前や年齢を公表しているが、今回は生徒の特定につながるとして明らかにしていない。
足羽英樹教育長は「教職員として絶対にあってはならず、誠に遺憾だ。県民の信頼を損ねる行為で心からおわびする」とコメントした。(岸本久瑠人)