

秋深まる中国地方の最高峰、鳥取県の大山(1729メートル)一帯で紅葉が見頃を迎えている。葉が黄やオレンジ、赤に色づいた木々が、裾野に広がるスギの緑や山頂付近の白っぽい岩肌と野山の錦を描いている。11月5日ごろまで。
快晴に恵まれた10月31日、大山南壁を望む鳥取県江府町の鍵掛峠には県内外から見物客が訪れて錦秋の大パノラマに見入った。大山の自然観察を続ける大山自然歴史館によると、紅葉するのはブナやナナカマドなどで、今季は北壁より南壁の色づきがよいという。
山頂の雪化粧と紅葉の共演が見られる年もあるが、今年の初冠雪はまだ。7合目から上では既に落葉が始まっている。