旧海軍大社基地跡
旧海軍大社基地跡

 民間企業が取得した旧海軍大社基地跡(出雲市斐川町出西)について、出雲市の三代均市民文化部長は14日、戦争遺構として存在を後世に伝える考えを明らかにした。具体策は未定。現時点で跡地を再取得する考えはないとしている。

 市議会本会議で保科孝充議員(平成クラブ)の一般質問に答え「地元の声を受け止めながら当時をしのぶ方策を考えていきたい」と述べた。

 具体策は未定で今後、島根県教育委員会と協議する。学術調査や保存活用を望む文化団体や取得企業には市の考えを伝える。取材に対し、跡地の再取得や活用について「現時点でその考えはなく白紙」とした。

 学術調査や保存活用を求める戦後史会議・松江の若槻真治世話人代表は「いろいろと考えてもらっているのはありがたいが、今の規模で残っていることに価値があり、看板設置などだけなら価値を損なう。具体的な考えを聞きたい」と話した。

 大社基地は太平洋戦争末期の1945年6月に西日本最大級の航空基地として建設された。国が跡地約2万7千平方メートルを売りに出し今年3月に同市内の企業が購入したことが明らかになった。
     (月森かな子)