夏の高校野球の前哨戦、山陰高校野球大会(6月12~14日)で浜田が9年ぶり5度目の優勝を飾った。決勝では、春の県大会決勝で敗れた立正大淞南にリベンジ。17年ぶりの聖地に期待が高まる。「コータの野球ざんまい」第2回は、二人三脚で名門復活を託された2人の若手指導者に、スポーツライターの井上幸太氏が迫る。

「最後の甲子園」の主将
 島根県内最多の春夏合計15回の甲子園出場を誇り、「浜高(はまこう)」の愛称で親しまれる浜田高校。この名門校に新しい風が吹いている。

 昨年から赴任していたコーチの家田康大(34)が、今春監督に昇格。浜田にとって現状最後の甲子園出場となっている2004年夏に主将を務めたOBに、“名門復活”の命運が託された。

今春、監督に就任した家田康大

 この若い指揮官を支えるのが、この春に出雲工から異動してきた部長の松嶋亮太(33)。家田にとって2学年後輩にあたり、同じく高校時代は主将を務めた。大学卒業後は四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで5年間プレーし、同リーグのベストナインを複数回受賞した実績を持つ。

部長の松嶋亮太

 2人は、浜田だけでなく、江津中の先輩後輩の間柄でもある。後輩の松嶋が回想する。

 「中学、高校と家田先生たちの代を見ていて、『この人たちが県内で負けることがあるのかな?』と感じていました。個の能力の高さがありましたし、それだけでなく負けん気の強さもある。後輩として『変なことはできない』と思ったのを覚えています」

 家田が中学3年だった2001年、...