梅雨、そして夏と、湿気が多い季節が到来した。髪が広がってまとまらない、うねりが気になる、なんだかベタつく…と、悩むケースも多いのではないか。そこで、効果的な髪のケアやおすすめのアレンジ法など、押さえておきたいポイントを、松江理容美容専門大学校(松江市西津田町)の美容学科で教員を務める本庄ひかるさん(33)、小草優さん(30)に教えてもらった。

(写真説明)広がってしまった髪(before)

 湿気の多い時期におすすめのヘアアレンジはどうすればいいのか。本庄さんは「とにかく“まとめ髪”がおすすめです。すっきりと結んでしまえば、広がる心配もゼロ。顔まわりに後れ毛を出すとぼさぼさに見えてしまうので、すべて結んでしまいましょう」。
 早速、実践してもらった。
 ( ここからは動画をご覧ください

(after)ゆるっとポニーテール
(after)三つ編みお団子

 ちなみにショートヘアの人は、スプレーを使うのが良いとのこと。「“固めずキープ”タイプのスプレーがおすすめです。ガチガチに固めることなく、まとまった髪を保つことができます」とアドバイスをもらった。

 しかし、そもそもなぜ、湿気で髪が広がってしまうのか。
 小草さん「空気中の水分量が増えると、キューティクル(髪の表面を覆っているうろこ状の膜)の隙間から水分が入り、髪の毛が膨らみます。一本一本が太くなることで、髪全体が広がったようになってしまうのです」。
 なるほど。さらに、傷んでいる髪はキューティクルの隙間が大きく開いてしまっており、水分が多く入り込むため、より広がってしまう。「梅雨が近づくと縮毛矯正をする人が増えますが、おすすめはしません。縮毛矯正はブリーチ(髪の毛の脱色)と同等のダメージがかかり、髪が傷む、つまりキューティクルが開いた状態を生み出してしまいます」(本庄さん)。

 うねりの原因もまた、水分だ。湿気や汗で髪の根元に水分が入り込むと、もともと持っているクセが顕著に出て目立ってしまうのだそうだ。日本人の70%がくせ毛だというから、うねりに悩む人が多いのにもうなずける。「髪をぬらしてセットする場合は、毛先ではなく根元をぬらすのがポイントです。根元のクセを取らないと、うねりは直らないので」と本庄先生。

 髪を乾かす際も、ポイントは「根元」だという。「とにかく根元をしっかりと乾かすこと。水分が残っていると、うねりやニオイの原因になってしまいます。逆に、毛先は乾かしすぎないように。先に根元を乾かせば自然と熱が伝わり、毛先も乾いてきます。毛先を乾かしすぎるとキューティクルが開き、傷みにつながります」と小草さん。

 ドライヤーの前後に「洗い流さないトリートメント」をつけるのも効果的。湿気の多い時期には、オイルタイプのトリートメントがおすすめだという。トリートメントにはクリームやミルクなどもあるが、なぜオイルなのかというと…?
 本庄さん「オイルは、髪の毛一本一本に膜を張ったようになり、外からの水分をブロックできるからです。クリームやミルクはどちらかというと保湿に有効なため、秋から冬にかけての乾燥する季節にはおすすめです」
 オイルというとベタつきそうなイメージがあるが、近年はさまざまなオイルが販売されており、しっとりタイプ、さらさらタイプなど、好みの使い心地のものが選べる。

 広がりやうねりのメカニズム、効果的なケア、アレンジ方法と、ポイントを抑えれば、湿気の多い季節も怖くない!爽やかに涼しげに、梅雨、そして夏を楽しもう。