松江市役所本庁舎(松江市末次町)の建て替え事業について松浦正敬市長が22日、新庁舎の利活用策をテーマとした市民向けワークショップを開く考えを明らかにした。市民の要望を聞き取るとともに事業に対する理解を深めてもらう狙い。市民団体が求める内容の市民アンケートの実施には否定的な認識を示した。

 ワークショップは会場に集まった市民がテーマに沿って市職員や専門家と意見を出し合う場で、多くの市民が出入りするロビーやテラスの活用策を中心に話し合ってもらう考え。具体的な開催時期や手法は今後、詰めるとしている。

 建て替え事業を巡っては、現行計画を基に新庁舎建設を進めることに対する民意を検証する必要があるとして、市民団体が市民アンケートの実施を求める公開質問状を提出している。

 取材に対し、松浦市長は「理解の浸透を図る上でもアンケートよりワークショップの方がいい」と話し、市民団体の求めには応じない考えを示した。仮にアンケートを実施する場合は、新庁舎の利活用策などテーマを絞るとみられる。

 このほか、住民投票条例の制定を求めた市民団体の動きに対し、行政の手続き後に直接請求するのは「権利の乱用」と述べた自身の発言について、撤回するかどうかは「検討中だ」と説明した。これまでは取材に対し「間違ったことを言ったとの認識はない」と述べ、撤回しない考えを強調していた。