住民の依頼を受け、休耕田に茂った雑草を刈るみつばくらぶのメンバー=浜田市弥栄町木都賀
住民の依頼を受け、休耕田に茂った雑草を刈るみつばくらぶのメンバー=浜田市弥栄町木都賀

 自分で作業ができなくなった高齢者や元住民からの草刈りの要望に応えようと、浜田市弥栄町の住民グループが作業を請け負う互助活動を始めた。一般にはシルバー人材センターが対応するケースが多いが、高齢化率が50%に達した同町では登録できる従事者がわずかしかおらず、課題だった。誰よりも土地への愛着を知るメンバーが「弥栄のきれいな風景を保ちたい」と奮闘している。
 人口が約1200人まで減り過疎化と高齢化が進んだ同町では、耕作放棄地や空き家が増える一方、1回数万円をかけて委託してでも草刈りを続ける高齢者や町外で暮らす元住民が少なくない。受け皿だったシルバー人材センターの登録者は60歳以上の条件があり、人材不足に直面している。
 活動を始めたのは踊りのボランティアサークル「みつばくらぶ」。町内の草刈り事情を知るメンバーが、他のメンバーや活動を支援する市社会福祉協議会弥栄支所に相談。本格的な草刈りシーズンを前に「自分たちがやろう」と今年、メンバーのうち40~70代の13人が手を上げた。
 皆、日ごろから草刈りを習慣にしており、作業は手慣れたもの。県社会福祉協議会の補助事業を利用し、自走式の刈払機2機を導入して態勢を整えた。作業は有料だが、民間業者に比べれば割安という。
 22日には高齢住民の依頼を受け、メンバー6人が同町木都賀の休耕田に集まった。胸丈まで茂った雑草を手際よく刈り、住民の自宅周辺や道路脇の斜面まであっという間に除草した。
 町内の草刈り依頼の需要は、過去にシルバー人材センターや臨時的に市社協弥栄支所が請け負った実績を基に、年間100件余りと見込む。みつばくらぶの生活支援班長を務める三浦召後さん(77)=浜田市弥栄町木都賀=は「誰かが刈ってあげないといけない。感謝されるとうれしい」と張り切っている。
 受託エリアは弥栄町内。問い合わせは市社協弥栄支所、電話0855(48)2313。
(勝部浩文)