息子の隆が生きていたら50歳。1974年2月14日、バレンタインデーの朝に生まれ、5歳の誕生日の朝、川崎病の後遺症で突然死した。神奈川県鎌倉市に住む浅井幸子(76)は、夫の満亡き今「川崎病の子供をもつ親の会」の代表を務める。

 発見から半世紀以上たっても病気は正体不明のまま。活動に打ち込み積極的に生きることで、悲しみを乗り越えてきた。

 

 5歳で突然死

 74年8月15日。隆が発熱した。40度を超える熱が1週間たっても下がらず衰弱し、入院した。白目が赤みを帯び、...