炉に木炭を入れる参加者=雲南市吉田町吉田、和鋼生産たたら体験交流施設
炉に木炭を入れる参加者=雲南市吉田町吉田、和鋼生産たたら体験交流施設

 日本鍛冶学会の鍛冶職人たちによる、たたら製鉄の操業が24日、雲南市吉田町吉田の和鋼生産たたら体験交流施設で始まった。国の伝統的工芸品「越後三条打刃物(うちはもの)」の産地・新潟県三条市に拠点を置く学会は、鉄を通じて雲南市と交流を深めており、日本古来の製鉄法を体験して、産品の魅力向上に生かす。
 学会は2018年に設立。三条市が事務局となり、刃物生産の後継者育成、製品の魅力向上、文化伝承に取り組む。たたら製鉄には、学会に所属する全国の鍛冶職人ら約20人が参加。施設を管理する公益財団法人・鉄の歴史村地域振興事業団の指導を受け、木炭約800キロ、砂鉄650キロを使い、製錬する。
 昼夜絶やさず燃やし続け、25日午前に製錬された鉄の塊「鉧(けら)」を取り出す。出来上がった鉄の活用方法は未定。三条市の渡辺一美経済部長(59)は「鍛冶という切り口だけでなく、雲南市と連携しながら、お互いの魅力向上につなげたい」と話した。
(狩野樹理)