全国高校総体に臨む女子ホッケー部を指導する恩田賢二監督(左)=島根県奥出雲町稲原、横田高校
全国高校総体に臨む女子ホッケー部を指導する恩田賢二監督(左)=島根県奥出雲町稲原、横田高校

 東京五輪女子ホッケーの日本代表が25日登場し、前日の男子に続いてそろい踏みした。島根県立横田高校の出身者が5人、灼熱のフィールドで躍動。高校時代の成長を支えた恩師に序盤の戦いはどう映ったのか。
 1、2戦目に出場した男子の膳棚大剛、田中世蓮両選手を2年まで、女子の錦織えみ選手を3年から指導した女子監督の恩田賢二さん(38)は今、目前に迫った全国高校総体に臨む現役高校生の仕上げにかかっている。
 24、25日の試合は、練習の合間などに録画した映像を見た。女子の錦織選手について「硬さがあったかもしれないが、チームのピンチを救うなどしっかり活躍していた」と2大会連続出場の経験を生かして、まずまずのスタートを切ったとみる。
 半世紀近い横田のホッケー史の中で、黄金世代を築いた五輪メンバーは、現役の中でも特別な存在。恩田さんは「膳棚は物静かな雰囲気だったがフィールドでは人が変わったように生き生きとしていた。田中は後輩の面倒見も良い優しい性格。試合では回りを生かしたプレーが光る。錦織はとにかく負けん気が強く、勝利への意識が誰よりもある」と回顧する。
 願わくばスタンドで教え子の成長と活躍を見守りたかったが、今は目の前の全国総体に向けた指導に集中する。先輩が国を背負って戦うことは、五輪直後の8月14日からの総体に挑む後輩にもプラスになるのは間違いない。「ホッケー人生の全てを出して、高校生の憧れとなるようなプレーをしてほしい」と願った。
(清山遼太)