試合終了後、教え子の奮闘に拍手を送る小桜和裕さん=島根県奥出雲町下横田
試合終了後、教え子の奮闘に拍手を送る小桜和裕さん=島根県奥出雲町下横田

 横田高校出身の錦織えみ選手(28)が奮闘するホッケー日本女子代表が31日、1次リーグの最終戦に臨んだ。敗退に終わったがこれまで長く支えた恩師や家族は、画面越しに労をねぎらった。
 スペインとの戦いが終わった後、錦織選手を高校時代に指導した小桜和裕さん(66)は「ひとまずはお疲れさん」と拍手を送った。
 小桜さんは、錦織選手のプレースタイルの確立に大きな影響を与えた人物の一人。入部から1年近くはFWとして前線でスティックを振らせていたが、錦織選手の持ち味でもある足の速さや体を張ったプレーを生かせるDFへの転向を勧めた。
 島根県奥出雲町の自宅で試合を見た小桜さんは「前回(のリオデジャネイロ五輪)と違い、落ち着いたプレーで相手の攻撃を抑え込んでいた」と分析する。
 連敗が続いたが「高校生の時は『まずは全国大会に行く』と言っていたが、今では国を背負うほどの選手になった」と、うれしそうに語った。
 同じ日、町内の錦織選手の実家では、父の和夫さん(71)が娘の成長した姿を見守った。地元のマラソン大会で女子の中で1位になっても、男子に負けていつも悔しがっていた姿が脳裏によみがえる。
 序盤、錦織選手の顔面に打球が当たる場面もあったが、変わらずスティックを振る姿に「自慢の娘だ」と満足げに話した。
(清山遼太)