収穫した出西しょうがを選別する生産組合関係者=出雲市斐川町出西
収穫した出西しょうがを選別する生産組合関係者=出雲市斐川町出西

 出雲市斐川町の特産「出西しょうが」の出荷が18日、始まった。第一人者だった生産組合の永戸豊代表(享年76)が昨年秋に急逝し、思いを受け継いだ家族が地元農業者の協力を得て無事出荷にこぎ着けた。昨年並みの約10トンを目標に、収穫が続く10月末まで県内外に出荷する。

 出西しょうがは、繊維質が少なく、上品な香りと爽やかな辛みが特長。出雲を代表するブランド産品に育てた永戸さんが亡くなり、先行きが危ぶまれたが、妻の文江さん(76)が組合代表に就き、長男の薫さん(53)が会社を辞め家業を継いだ。

 今季は地元農業者を加えた10軒が約1ヘクタールで栽培する。7月上旬の大雨とその後の猛暑、8月の台風で葉が折れたことで、例年より10日遅い出荷となった。

 永戸さん宅の集荷所では、収穫した出西しょうが130キロを、パート従業員らが丁寧に水洗いして選別し袋詰め。1キロ入りの小包47箱を秋田県や四国など県内外へ発送したほか、道の駅湯の川(出雲市斐川町学頭)でも販売を始めた。

 生育は遅れ気味だが味と香りはまずまずといい、文江さんは「皆さんの協力で何とか出荷できた。まだまだ未熟だが、出西の味を待っている人ためにも、一歩一歩進んでいきたい」と話した。
 (三原教史)