開票所として見込む施設の予約状況を調べる松江市選挙管理委員会の職員=松江市末次町
開票所として見込む施設の予約状況を調べる松江市選挙管理委員会の職員=松江市末次町

 山陰両県の選挙管理委員会が衆院解散・総選挙の時期が見通せず、神経をとがらせている。予定する地方選と日程が重なれば、投票箱が不足する懸念があるほか、新型コロナウイルスの一層の感染防止対策が求められるため。秋のイベントシーズンだけに開票所の確保に苦慮する可能性もあり、担当者が対応を練る。
 次期衆院選の投開票日は10月10日、17日といった日程のほか、11月中も選択肢として浮上。11月にかけ、首長選や議員選を予定する両県9市町の選管は、日程が重複することに伴う影響を不安視する。
 10月17日投開票の日程で市長選と市議選を実施する浜田市選管によると、投票箱の確保対策が懸案という。
 市内の投票所68カ所に対し、投票箱は約270個を保有。衆院選が重なれば、1カ所につき、小選挙区、比例代表、最高裁裁判官国民審査を加えた5個が必要となり、約70個不足する。
 他の自治体に借りようにも同様に衆院選で使われるため、確保は難しいとみており、市長選と市議選を合わせて1個での対応を検討中。開票作業が複雑になるのは確実で、木原圭司事務局長は「相当厳しくなる」と吐露する。
 新型コロナの3密(密閉、密集、密接)対策を意識するのは倉吉市選管。市議選の投開票日の10月3日が衆院選の期日前投票の期間に入った場合、投票所で混雑が発生する恐れがあるためだ。担当者は動線の設定などが課題になるとし「できれば日程が重ならないでほしい」と願う。
 秋はスポーツイベントや運動会、祭りが多い時期だけに、地方選の予定がない選管も開票所の確保に向けた調整を迫られる。
 松江市選管によると、候補とするくにびきメッセなど3カ所は、大規模なスポーツ大会や試験の日程が入りだしている。
 11月は日程変更が困難とみられる行事が多く、藤川祐介事務局長は代替施設の提案を含め「調整は容易ではなさそうだ」と見通した。
(片山大輔)