世代を超えて楽しむ 地域に広がるバウンスボールの輪 

「ナイスショット!」「もう一回やってみよう!」。雲南市加茂町の体育館に、世代を超えた歓声が響きます。バウンスボールは、バドミントンのコートを使い、手でボールをワンバウンドさせて打ち合うニュースポーツ。子どもから高齢者まで、誰もが一緒に楽しめるのが魅力です。

「最初は同級生たちと8人ほどで始めたんですよ」と語るのは、島根県バウンスボール協会事務局の日野勝己さん(73)。きっかけは、鳥取県で生まれたこのスポーツを「島根でも広めてほしい」と声をかけられたことでした。

2004年に同好会を立ち上げ、家族や地域の仲間とともに活動を続けてきました。今では参加者も増え、時には30人以上が集まることもあるそうです。

バウンスボールの最大の特徴は、年齢や体力に合わせてルールを柔軟に変えられること。小学生から高齢者まで、誰もが無理なく楽しめるため、自然と世代を超えた交流が生まれます。

「参加者の方が『楽しかった』『またやりたい』と笑顔で話してくださる瞬間が一番のやりがいです」と日野さん。プレーを通じて、地域のつながりも深まっていきます。

「バウンスボールは、どなたでも気軽に始められるスポーツです。体を動かすだけでなく、会話や笑顔が生まれる場でもあります。興味のある方は、ぜひ一度体験してみてください。ご連絡いただければ、どこへでも指導に伺います」と呼びかけます。

「とにかくやってみること。最初は不安でも、何度か挑戦すれば誰でも楽しめるようになります。面白いと思ったら、ぜひ自分の地域でも広めてほしいですね」。
日野さんの活動は、これからも地域に元気と笑顔の輪を広げていきます。
 

島根創生計画では、高齢者の活躍推進を掲げ、高齢者の地域活動の参加を応援しています。本企画では実際に、地域で活躍されている方々をご紹介します!