優秀賞に選ばれた模型を眺める(左から)北村緋奈さん、森本海里さん、大迫明輝さん=江津市江津町、江津工業高校
優秀賞に選ばれた模型を眺める(左から)北村緋奈さん、森本海里さん、大迫明輝さん=江津市江津町、江津工業高校

 「三江線の記憶をいつまでも残したい」。江津工業高校(江津市江津町)建築・電気科の3年生が旧JR三江線・宇都井駅(島根県邑南町宇都井)の模型を作り、全国高等学校鉄道模型コンテストで最優秀賞に次ぐ優秀賞(2点)に輝いた。2018年に廃線となった鉄路への思いや細部のこだわりが認められ、全国120点から選ばれた。
 森本海里さん(18)、大迫明輝さん(17)、北村緋奈さん(18)の3人が自由テーマで学びを深める課題研究の一環で制作した。プラモデル販売の地球堂模型(浜田市朝日町)が技術指導や材料提供で協力した。
 現地視察や空撮写真を基に、駅周辺の150分の1の図面を作成。プラ板や発泡スチロール、紙粘土を使い、ホームやレール、山並みや小川を幅90センチ、奥行き30センチ、高さ50センチのジオラマ模型に仕上げた。
 地上20メートルにホームがあり「天空の駅」と称された駅の計116段の階段や、駅員が休憩するプレハブ小屋のトイレも再現。筆で塗った塗料をティッシュペーパーで拭い、経年変化した橋脚の色合いを出すなど細部まで作り込んだ。
 8月20日に東京都内であった模型審査では、生徒3人がオンラインで「三江線の思い出を形に残したかった」と動機も説明。模型としての精度の高さとともに評価されたという。
 4月に制作に取りかかったという森本さんは「地味な作業が多かったが、努力が報われてうれしい。公共施設などに展示し、市民に三江線を懐かしんでもらいたい」と話した。
 (福新大雄)