青原の小さな集落に、ゆるやかなつながりを

「気がついたら会長になっていました」と、青原地域健康を守る会の大庭靖正さんは笑う。
もともと公民館長が兼務していたこの会だが、地域の声を受けて役割を分けることになり、自然な流れでバトンが渡されました。
コロナ前から、体操や食事会など、集落の人が集まる場づくりを続けてきたことも、きっかけのひとつ。


退職後、地域の活動に参加するようになり、今まで知らなかった人と友達になったり、困った時に助けてくれる人が現れたり。人が集まることで、地域のつながりが広がっていくのを実感しています。
「高齢化や人口減少が進む中でも、みんなで集まることで助け合いの輪がじわじわと広がっていくのが一番のやりがいです」と語ります。

最近は「健康広場」と名付けた集まりを年に数回開催。地域の名所や史跡を巡るウォーキングや、病院の先生による講話、みんなで楽しむモルックなど、内容は多彩。
参加者は高齢者が中心だが、顔を合わせて話すことで、地域のつながりが深まります。活動を通じて新しい出会いや発見があり、地域の未来に少しでも力になれたらと考えています。
顔を合わせて話すことで、地域のつながりも深まるし、無理せずできることを一生懸命やれば、きっと地域に良い影響が広がっていくはず。
青原の小さな集落で続く、ささやかながらも温かな活動。大庭さんの思いは、ゆっくりと地域に根を張り、これからも人と人をつないでいく。



