忍者の仮装で地域を元気に

坂本佐土美さん率いる「松江隠密忍者隊」は、武者行列の仲間たちと「忍者の仮装面白いね」と話したことがきっかけで誕生しました。

「松江城を盛り上げ、市民を楽しませたい」という思いから、県内各地で地域の子どもたちや観光客に忍者体験を届けてきました。

忍者フェスタや歴史館でのイベント、保育園や幼稚園、小学校への出張体験など、活動の幅は年々広がっています。

幼稚園や保育園での忍者体験では、園児の皆さんが一生懸命に手裏剣投げや忍者輪投げ、石飛びなどに挑戦します。

最後に「免許皆伝カード」を渡すと、みんな笑顔になり、ボランティアをして本当に良かったと感じる瞬間です。

こうした活動が評価され、平成26年度には子育て支援の部で島根県より「こっころ大賞」を受賞。令和3年度には「県民いきいき活動奨励賞」も受賞しています。

やりがいは、子どもたちが「忍者さんだ!」と目を輝かせてくれることや、できなかったことができるようになる姿に元気をもらえること。

また、障害のある方や高齢者も一緒に活動できる場をつくり、地域の多様な人たちと交流できることも活動の喜びです。

忍者体験は、子育て支援活動の一つとして、地域の活性化にもつながっています。

坂本さんは「家にこもりがちな高齢者の方も、ぜひ外に出て子どもたちと触れ合い、忍者体験などの地域活動に参加してみてほしい」と語ります。外に出て人と交流することで、認知症予防や心の健康にも良い影響があります。

忍者体験は、子どもたちだけでなく、地域の大人たちにも新しい発見や元気をもたらす場。興味がある方は、ぜひ一緒に活動しましょう。

松江のまちに、忍者のような軽やかなつながりが広がっています。

島根創生計画では、高齢者の活躍推進を掲げ、高齢者の地域活動の参加を応援しています。本企画では実際に、地域で活躍されている方々をご紹介します!