避難所運営を振り返る田中豊館長=松江市朝酌町、朝酌公民館
避難所運営を振り返る田中豊館長=松江市朝酌町、朝酌公民館

 松江市島根町加賀で4月に発生した大規模火災の際に避難所となった島根公民館の田中豊館長(67)が18日、市内の朝酌公民館(朝酌町)で講演し、住民の共助の精神が迅速な避難につながったと話した。
 高齢者の多い集落で起きた火災だったが、死者や重傷者は出なかった。田中さんは普段から住民に濃密な付き合いがあり、発生時に自然と近隣の安否を気にしていたとし、「当たり前のように誘い合って行動が取れたことが円滑な避難につながった」と振り返った。
 被災者と近隣住民との茶話会「つながりサロン」を7月から月1回程度、市社会福祉協議会と共に開いており、「サロンの初回はみなさん抱き合って再会を喜んだ。地域に近い立場として今後も支援を続けていく」と力を込めた。
 朝酌地区災害対策副本部長の森江泰行さん(64)は「地域間での共助の大切さを感じた。学んだことを地区内で広めて意識づくりをしたい」と意欲を示した。
 講演は朝酌地区防災訓練の一環で、約20人が耳を傾けた。
 (黒沢悠太)