格闘ゲームの立ち回りを教える記者(右)。交流会といえど、出るからには全力だ=安来市能義町、情報科学高校
格闘ゲームの立ち回りを教える記者(右)。交流会といえど、出るからには全力だ=安来市能義町、情報科学高校

 <前回のあらすじ>サッカーに似た対戦ゲーム「ロケットリーグ」の全国大会県予選に挑んだ情報科学高校(安来市能義町)eスポーツ研究会は立正大淞南高校(松江市大庭町)に惜しくも敗北。今月末に控える全国高校eスポーツ選手権県予選での雪辱を誓った。
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 「飛び道具でプレッシャーかけて、上にも注意…」「ナイスゴール!」
 選手権の県予選が迫る13日、研究会の部室はにぎやかさを増していた。
 25日の県予選に加え、23日に地元企業主催で格闘ゲームで競う「eスポーツ交流会」が行われることになり、両方に出場するためだ。ロケットリーグとともに、格闘ゲーム「ストリートファイター5」(カプコン)の練習も同時進行し、部員が操作役を交代しながら両タイトルで練度を上げていく。
 格闘ゲームは記者が得意なジャンル。福間亮子顧問から「指導をお願い」とお達しを受け、ここぞとばかりに出張る。部員はいずれも格闘ゲームの経験がなく、基本となる技の入力、プレッシャーのかけ方など、立ち回り全般を実戦で伝えていくことにした。
 ロケットリーグが3対3の連携を競うのに対し、格闘ゲームは相手と1対1の読み合いでしのぎを削る。
 スト5は「飛び」と呼ばれる空中からの攻めをいかに成功させるかが肝。相手に大ダメージを与えられるからだ。一方で、飛びを迎え撃つ「対空」攻撃でしのぎつつ、今度はこちらが飛びに転じる機をうかがう…。じりじりとした探り合いに確たる正解は無い。意表を突いて、あえてリスクの高い動きを取り、相手を動揺させるなど、プレーヤーの性格が動きに表れるのも面白い。
 新型コロナウイルス禍のため、1日の部活動の時間はわずか。「まずは飛びを落とせるように相手の動きを見る」「技の入力は強めに押し込んで。正確に技が出せる」など、とにかく思いつく限りのこつをまくし立てる。
 時間切れで全員には教えられなかったので、1年の前田華月さんに一括して伝えた。前田さんは「覚えることが多くて混乱しているが、何とか大会で生かしたい」と意気込む。少しでも役に立てていれば良いのだが。
 23日の交流会は、記者もプレーヤーとしてお誘いをいただき、今から腕が鳴る。ただ、忘れてはならないのがロケットリーグで集大成となる大会も間近に迫っていること。気付けば創部から半年が過ぎ、コロナ禍や機材の遅れで活動が停滞した部も、ようやく充実した練習に打ち込むことができるようになっている。
 これまでの成果を大会で形にできるのか、いよいよ大一番だ。
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 eスポーツ編第12回は10月3日に掲載。全国選手権の県予選で、目標の公式戦初勝利を目指します。