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代表取締役社長 小澤俊孝 (株)大勢シェル

主役は君たちだ!

こんな中子を作りたい、新たな開発に関わりたいという夢を持てば、厳しい仕事でも楽しくなります。それには日ごろから全社員の連帯感が欠かせず、私も現場に足を運んで、冗談っぽく声がけをするなど絆を大切にし、世代間の垣根を取り払うように努めています。

「中子」で鋳物製品支える

Q1. 貴社が造られている中子(なかご)の役割と現況をお聞かせください。

中子とは、鋳物の内側の形状を造るために用いる砂型製品のことで、鋳物が完成すると壊してしまうので、なじみがないかもしれません。中子メーカーの当社は自動車、農業機械、建機、船舶など多くの産業で使われる鋳物製品を陰で支える黒子役と言えます。中子には外気の寒暖や湿度の影響で品質が安定しにくいという課題があり、当社では、環境に左右されない製品供給ができるプレヒーター装置を10年ほど前に開発して国際特許を取得しました。装置の効果が評価され、今では中子業界はもちろん、中子を内製する大手自動車メーカーにも採用されています。

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Q2. 島根県の鋳物産業を支えておられます。コロナ禍の影響が大きかったのでは。

昨年5月ごろは生産量の6割強を占める自動車向けがゼロ近くまで落ち込みましたが、7月ごろから回復し9月からフル生産体制に入りました。取引先の鋳物工場の多くは難度の高い製品を造っているため、当社も高レベルのご要望に応えられるよう試行錯誤を重ね、日々ノウハウを蓄積しています。たたら製鉄の歴史があり、鋳物生産量全国3位の島根県には、鉄の神様を祭る金屋子神社(安来市広瀬町)があり、いいご縁で結ばれていると思います。

Q3. 日本鋳物中子工業会会長として業界の発展に尽力されています。

資材などの賛助会員を含め75社が加盟しています。4年目に入りましたが、中子の認知度を高め、また、重要性を理解してもらうという目標に向け、昨年は外国人技能実習生受け入れの法律も一部改正していただくなど新しい風を吹かせています。

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Q4. 社業発展に向けた展望は。

作業環境の改善、働き方改革、省人化といった課題に一層スピード感をもって取り組んでまいります。あらゆる業界でデジタル化が進んでおり、当社においても時代の流れに伴い改革を進めていかねばなりません。そのためには人材の確保と教育が最重要で、社業PRや研修制度の充実に一層取り組む考えです。

トップのオフ

悩み事、落ち込むことなどがあれば、日御碕、美保関などにドライブし、何も考えないで荒れた日本海を眺めます。子どものとき、伊勢湾台風で海に流されて九死に一生を得ましたが、「木火土金水」という自然の摂理からか、それでも海が落ちつきます。

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