フォトしまね219号
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「銭宝のくらし応援隊」の皆さん(平成31年3月撮影)特集 4銭宝のくらし応援隊(邑南町布施地区)● 日常生活の維持が困難→有償の配食サービスと草刈りを開始● 空き家の増加→加工場と地域交流サロンとして活用 県土の約90%を占める中山間地域では、住民が皆で知恵を出し合い、地域の課題解決に取り組む「小さな拠点づくり」が進められています。〈 課題解決のポイント 〉■ 問い合わせ先/中山間地域・離島振興課 TEL 0852・22・5065 県では、「小さな拠点づくり」に向けて、市町村の職員と連携して住民の皆さまをサポートしています。活用しよう「しまねの郷づくり応援サイト」各地区の人口推計などがご覧いただけます!検索しまねの郷づくり応援サイト誰もが住みやすい地域へ「小さな拠点づくり」をサポートしています 邑南町布施地区で今年4月、配食サービスが始まりました。毎月第1、3金曜日の夕方、お弁当を550円(おかずのみ500円)で配達しています。1人暮らしで栄養が偏りがちな高齢者に利用してもらえるよう始めましたが、忙しいときや体調がよくないときなど、誰でも気兼ねなく利用できる有償のサービスにしています。 サービスを提供するのは「銭宝のくらし応援隊」(品川隆博代表)。地域で安心して住み続けることができるよう、継続的な支え合いの仕組みとして、住民たちが平成31年3月に設立しました。配食サービスは、空き家の古民家を活用した菓子と総菜の加工場を使って、まずは試験的に実施。試験後のアンケート(全79世帯)では、回答者の半数から「また利用したい」との反応があり、本格的にサービスを始めました。 返却された弁当箱には「味もよくて大変喜びました。また楽しみにしています」とメッセージが添えられていることも。スタッフは感謝の言葉を励みに「地域の皆さんに元気を届けたい」と、心を込めてお弁当を作り続けています。 現在のメンバーは40〜80代の21人。配食部のほかに草刈・除雪部があります。品川代表は「支え合い、助け合いの中で誰もが住みやすい地域を目指したい」と話します。 102020年7月

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