052020年7月里見香奈さんに県民栄誉賞女流棋士の記録を次々と塗り替え 女流将棋界で数多くの記録を打ち立てた里見香奈さん=出雲市出身=に今年3月、島根県県民栄誉賞が贈られました。史上初の女流六冠など輝かしい記録を残している里見さん。県民に明るい希望と活力を与え、県民であることの誇りを喚起することから、このたびの受賞となりました。 里見さんは、5歳頃から将棋愛好家の父の影響で将棋を始め、中学1年のときに女流プロに昇格。当初は夜行バスで11時間以上かけて東京での対局に通っていた里見さん。着実に力をつけ、平成20年には16歳で初タイトルとなる倉敷藤花を獲得しました(写真1)。 里見さんは「出雲のイナズマ」と称され、その由来となった終盤の鋭い攻めを武器に、平成22年には女流王将を獲得。史上最年少での三冠を達成しました。平成25年5月には女流六冠のうち女流王座を除くタイトルを獲得して史上初の女流五冠となりました(写真2)。 令和元年9月には、新タイトルの清麗を獲得し史上初の女流六冠に。今年2月には女流名人を防衛したことで、女流タイトル戦連覇の最多記録、11連覇を樹立しました。写真 2写真 1特集 2※※ タイトル戦 現タイトル保持者と挑戦者が対局し、次のタイトル保持者を決める棋戦。女流タイトルは、清麗、女王、女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花の7つ。タイトル戦では、前日の前夜祭や、当日に行われる対局の解説会などで棋士とファンの方などの交流も行われている。
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