特集 1 092021年1月■ 問い合わせ先/中山間地域・離島振興課 TEL 0852・22・5065活用しよう「しまねの郷づくり応援サイト」各地区の人口推計などがご覧いただけます!検索しまねの郷づくり応援サイトモデル地区で取組が始まりました 県土の約90%を占める中山間地域の公民館エリアでは、住民同士が知恵を出し合い、地域の課題解決に取り組む「小さな拠点づくり」が進められています。しかし、人口減少と高齢化によって、単独の公民館エリアでは取組が困難になることも考えられます。そこで複数のエリアが連携し、買い物支援や移動手段の確保など、将来にわたって住み慣れた場所で安心して暮らせる仕組みづくりが必要です。 県は、複数の公民館エリアが連携して「小さな拠点づくり」に取り組むモデル地区として、東比田・比田(安来市)、長谷・市山・川戸・谷住郷・川越(江津市)、阿須那・口羽(邑南町)、久利・大屋(大田市)の4地区を選定し、重点的に支援しています。 県では、「小さな拠点づくり」に向けて、市町村の職員と連携して住民の皆さまをサポートしています。「小さな拠点づくり」をサポートしていますタッグを組んでビジョンを実現!東比田・比田地区(安来市) 安来市最南端の中山間地域にある東比田・比田地区では、人口減少によって、商店の廃業など日常生活に必要な機能が失われる状況にありました。危機感をもった住民たちは、平成28年3月、88項目のアイデアからなる「比田地域ビジョン」を策定し、その実現に向けて、えーひだカンパニー株式会社を設立。特産品販売や農作業受託などであげた利益を、定住促進や福祉事業に活用しながら地域づくりを進めてきました。 そして、今後も続く厳しい状況に立ち向かうため、今一度、助け合いの地域づくりを推進しようと、県のモデル地区推進事業に応募。選定を受け、昨年にはえーひだカンパニーをはじめとした地域団体や地域の住民で組織する「比田地区小さな拠点づくり推進協議会」を設立し、改めて住民同士で話し合いながら取組に着手しました。 えーひだカンパニーの社長も務める川上義則会長は「地域づくりはカンパニーだけではできない。そこに住んでいる人が中心にならないといけない」と強調します。 現在、東比田地区を対象として運行するデマンド交通の比田全域への拡大や移動販売による買い物支援、防災士の育成などに取り組んでいます。 川上会長は「5年10年先、もっと人口が減っていく前に支え合う仕組みを創っていく必要がある。今いる人たちが知恵を出し合い、地域づくりに取り組んでいきたい」と、強い意志で地域の未来を見据えます。高齢者の買い物を支援する取組(2019年7月)東比田・比田地区の取組事業の推進体制移動手段を確保 !高齢者が暮らしやすい地域に !助け合って安全・安心な地域づくり !東比田・比田地区の基本情報・東比田地区で運行しているデマンド交通の範囲拡大・デマンド交通の受付機能などを持たせるため地域の拠点施設を改修・災害時の被害軽減や意識啓発に向け、防災士を育成・ハザードマップを活用し、要支援者のサポート体制を構築比田全体 … 1,017人(52.2%)東 比 田 …301人(57.1%)比 田 … 716人(50.1%)・東比田地区で開催している高齢者への食事提供サービスの拡大・買い物弱者支援のため、移動販売を実施・冬季や病後の一時居住施設の整備人口(高齢化率)R2.4現在地域づくり島根を創る人をふやす比田地区小さな拠点づくり推進協議会事務局 比田交流センター 東比田交流センター自治会交流センター運営協議会えーひだ交通運営協議会えーひだ逢♡愛会地区社会福祉協議会民生委員自主防災組織小学校こども園えーひだカンパニー地域住民
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