フォトしまね221号
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102021年1月ふるさとひとづくり島根を創る人をふやす■ 問い合わせ先/社会教育課 TEL 0852・22・5428 子どもたちの主体的な活動を地域の大人が支え、世代を超えたつながりが生まれる場づくりに4つの市町がモデル的に取り組んでいます。今回は川本町の取組を紹介します。かわもと あそLab「あそLabファーム」で野菜作りをする島根中央高校の生徒たち川 本 町かわもと あそLabかわもと あそLabかわもと あそLab地域の中で地域の人と地域と共につくる夢への挑戦夢の実現×高校生高校生大人大人×高校生高校生大人大人×高校生高校生小学生小学生○○大学○○大学○○大学川本小学校川本中学校島根中央高校大学生大学生ファーム「野菜栽培」OrangeOrangeコミュニティカフェ子育てサポートセンターまちづくりセンター・公民館介護予防生活支援介護サービス施設高校生高校生店主店主コーディネーター高校魅力化コーディネーター町教委町教委中学生中学生高校魅力化企画するつなぐ→つながる→動き出す活 動 拠 点企画する楽しむ高校の先生高校の先生「カフェ 17 hitonana」「手芸教室」「日本語教室」子どもたちの「やりたい」を地域でかなえるラボラボうん 「かわもと あそLab」は、島根中央高校の生徒が中心となり、地域と関わりながら活動するグループです。活動の拠点は、町の空き店舗を活用してオープンしたコミュニティカフェ「Orange」。高校生は「Orange」の商品開発や運営に挑戦したり、ベトナム人技能実習生のための日本語教室に関わったりしています。 活動の場は野外にも。「Orange」でお年寄りと交流している時、耕作放棄地があることを聞き、その畑で野菜作りに挑戦。草刈りから耕耘、植え付け、獣害対策の柵の設置などの作業をする際も、地域のいろいろな人に教わりながら活動しています。 「あそLab」は自分の得意なこと、やりたいことを生かして、地域の大人と関わりながら学び、活躍する場に。参加した高校生は「あそLabの活動や地域の人との交流を通して前向きになった」と感じたり、「Labではいろんな話を聞いてもらえ、否定されない」と自分を認めてもらえる安心感を得たりしています。 また、活動をサポートする大人が増えるとともに、広まりつつあるのは「地域づくりには、まずひとづくりが必要」との意識です。今後は小中学生を巻き込むことで、小中学生には高校生の姿に憧れさまざまなことに挑戦する気持ちが生まれ、それを見守る大人たちには地域に貢献しようとする意識が醸成されることを目指します。 子どもたちが地域の人とつながりながら成長することで、卒業後も川本町とつながり続け、地域社会の一員として活躍することへの期待感が高まりつつあります。大村 信望 さん「Orange」店主として活動を支えるのぶ みオレンジ 「あそLab」の原点は大学在学中の経験。東日本大震災での被災者との交流を通して、ひとづくりからまちを考える必要があると考えました。地域おこし協力隊員として川本町に移住してからは、まちづくりを通した学びによって中高生を育てる活動をしています。「Orange」は高校生の地域活動を支えたいという思いから立ち上げました。「あそLab」の活動で地域に関わる仕事をしたいという生徒も出ており、うれしさとともに頼もしさを感じています。

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