062021年1月®®①④⑤②③木彫の「そりのあるかたち」シリーズや東京スカイツリー のデザイン監修など多彩な業績で知られる澄川喜一氏。空間に絶妙な均衡を生み出す造形を得意とし、「抽象彫刻のパイオニア」として、60年にわたり活動を続けてきた澄川氏の作品を紹介します。① 《MASK》1982年 樟・カランタス 島根県立石見美術館② 《そりのあるかたちA》2011年 欅 島根県立石見美術館③ 《そりのあるかたち》2018年 杉 島根県立石見美術館 撮影:山﨑信一④ 《風門》1998年 御影石 島根県立美術館⑤ 《OROCHI》2005年 御影石 島根県芸術文化センター「グラントワ」 撮影:山﨑信一澄川喜一(すみかわ・きいち) 1931年、島根県六日市町(現吉賀町)生まれ。山口県立岩国工業学校(現岩国工業高等学校)卒業後、東京芸術大学彫刻科入学。平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)と菊池一雄に学ぶ。81年、同大教授となり、95年には同大学長。2005年に島根県芸術文化センター長、翌年には東京スカイツリー のデザイン監修者に就任した。日本芸術院会員、東京芸術大学名誉教授・顧問。
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