全日本中学生ホッケー 横田 ミス逃さず決勝点

【男子決勝・横田-篠山・丹南】後半12分、横田の宮中璃玖(左)がシュートを決め、2-1と勝ち越す=三成公園ホッケー場
 第48回全日本中学生ホッケー選手権最終日は20日、島根県奥出雲町三成の三成公園ホッケー場で男女の準決勝と決勝があった。男子の横田が決勝で篠山・丹南(兵庫)に2-1で競り勝ち、11年ぶり4度目の優勝を果たした。

 地元の声援を受ける横田は、準決勝で川西(山形)に2-2からのシュートアウト戦で勝利。決勝は同点の後半12分に勝ち越しゴールを決めた。

失点後も集中を維持

 11年ぶりの優勝を告げるホーンが鳴り響くと、地元開催の重圧から解放された選手たちは笑顔の後に膝をついて顔を覆い、突っ伏した。同点にされても慌てず、ボールへの執念を見せ続けてたどり着いた頂点。宙を舞った嵐谷勇大主将は「つらい練習を乗り越え、いい結果が出せてよかった」と目を腫らした。

 前半12分にエース宮中璃玖が決めて先制するも後半4分に失点。「いつもはずるずるとやられる」(高橋伸也コーチ)がここから耐えた。後半に2点のリードを追い付かれ、シュートアウト戦にもつれ込んだ準決勝の反省があったからだ。

 「落ち着こう」と声を掛け合い、集中。球際の争いやこぼれ球への反応で上回った。後半12分、宮中が相手のミスを見逃さず、左サイドでボールを拾い、細かなタッチのドリブルでゴールに迫り、GKの脇を通した。「最後の試合だからこそ、集中し続けられた」と力を込めた。

 横田の指導を始めて10年の高橋コーチが「例年の2倍の練習量」と話すほどホッケー漬けの日々。土日もあまり休まず、時には朝や夜にもスティックを握った。地元の社会人チーム・セルリオ島根や強豪の横田高と試合をするなど、地域を挙げて強化を進めた。

 奥出雲町はホッケーの町として知られる。住民から「頑張ってね」と励まされることが多かった選手たちが、諦めないプレーで期待に応えた。

2018年8月21日 無断転載禁止