奈良の十津川高生 隠岐の島の中沼了三生誕地訪問

中沼了三生家跡の記念公園を見学する十津川高校の生徒
 幕末から明治期に活躍した島根県隠岐の島町出身の儒学者、中沼了三(1816~96年)が創設した文武館を前身とする奈良県立十津川高校(奈良県十津川村)の2年生24人が11日、修学旅行で同町中村の中沼生家跡にある記念公園を訪れ、町民から歓迎を受けた。

 中沼は1864年、孝明天皇の勅命で、十津川郷士が文武の道を学ぶ文武館を創立。変遷を経て1948年、十津川高校となった。 同校は2005年から中沼の生誕地を訪ねる修学旅行を続けており、今年も教職員5人と共に2泊3日の日程で隠岐諸島を訪れた。

 一行は記念公園で、地元の中沼了三先生顕彰会(田中和実会長)会員らの出迎えを受け、近くの海岸で住民と海鮮料理も味わった。中沼が思想的影響を与えたとされる、島民が松江藩の役人を追放して自治組織を立ち上げた隠岐騒動(1868年)に関する話も聞き、同校の小峠陽太さん(17)は「(隠岐騒動について)初めて知った。地元の人からいろいろなことを聞きたい」と話した。

 12日は、西ノ島町浦郷の摩天崖などを巡る。

2018年9月11日 無断転載禁止