世事抄録 総裁3選

 八「おはよう、熊さん。瓦版見たかい?」。熊「おう、八つぁんおはよう。まだだけど何かあったかい?」。八「ジ組の頭がシンさんに決まったようだ」。熊「ああ、それか」。八「あんまりのらねえなあ」。熊「だってよお、はなっから勝負ついてたもん。それにしてもこん人、友達にひいきして評判悪かったし、取り巻きも、公正・正直は個人攻撃だなんて、訳の分かんねえこと言ってたのに、よく頭になれたなあ」。八「まあしょせん身内の頭選びだからなあ。でもジ組の頭っていやあ国の頭でもあるから、こん人にゃあチャンとやってもらわねえとなあ」。

 熊「気んなるなあ、こん人、法度改正だあ、外交だあって言ってるけど、国の災害復旧をどう考えてんだ。東北大地震の被害者で、7年たってもまだ仮屋に住んでる人がたくさんいるんだぜ。成果の出ねえ外交より、大事なのはこっちだろう」。八「それと、正直な世の中にしてもらいてえ。俺たち下々のモンと、まつりごとを差配するこん人たちの間で、正誤が逆になったんじゃあ、国がもたねえよ」。

 熊「だから俺たちゃあ今から済々意見を目安箱に入れて、正直な世の中になるよう頑張るってことだな」。八「そうだ。最後は民の声ってえからなあ。ところで朝飯食ったかい?」。熊「それもまだだ」。八「ウチい寄って食ってきな」。熊「ありがてえ」。

 (松江市・幸兵衛)

2018年10月18日 無断転載禁止