世事抄録 選挙ルールは国会以外で

 来年の夏に実施される参議院議員選挙では、また少しルールが変わる。前回(2016年)の選挙では「1票の格差是正」の声のもと、島根県と鳥取県、徳島県と高知県のそれぞれが「合区」されたが、その後、地方を中心に批判が寄せられたため、国会は比例代表の定数を増すことで帳尻を合わせた。しかしこれが根本的な解決法でないことはもちろんだ。

 2015年に合区が決まったとき、最も強い批判を表明したのは、小生が知る限りでは元鳥取県知事の片山善博氏ではなかったかと思う。氏は新聞コラムで、1票の格差を是正すべきだという判断は「人の数が多い大都市の論理にほかならない。数の論理だけであっさり片付けてはならない事情があることを、中央のマスコミも司法もほとんど理解していない」と述べ、「この合区は明らかに憲法違反」だとまで言い切っている。1票の格差が違憲だ、という考えに真っ向から異を唱える氏のこの物言いは痛快でさえあり、大賛成だ。

 そしてこの問題についてもう一つ思うのは、国会議員を選ぶルールを国会議員自身が決めていいのか、ということだ。もちろん法改正を伴う以上最終的には国会議決は必要だが、内容については国会以外の中立な識者が透明性をもって議論し、国会はそれに従うというしくみがいいと思うのだが、皆さんはどう思われますかな?

 (島根県津和野町・柊)

2018年10月25日 無断転載禁止