きらめく星 昇るオリオン

東の空に昇ってきたオリオン座=10月18日、大(おお)田(だ)市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
整った星座 真東から真西へ

 行(ぎょう)儀(ぎ)よく一直線に並(なら)んだ三つ星と、それらを囲むように長方形に並んだ四つの星。オリオン座(ざ)はたいへん整った形の星座です。狩人(かりうど)の姿(すがた)を表すこの並びは、明るい星で形作られていてよく目立ちますので、夜空に出ていさえすれば、簡単(かんたん)に見つけることができます。

 オリオン座は星の並びが分かりやすいだけでなく、真東から昇(のぼ)って真西に沈(しず)むという特徴(とくちょう)も持っています。オリオン座の三つ星が地平線から出てくるところがちょうど東で、沈むところがちょうど西になり、オリオン座は東と西の目印になる星座でもあります。

 星はみな時間が経(た)つにつれ、東の方から西の方に向かって動きます。これは地球が回っているからで、地球の上にいる私たちからは、すべての星々が東西方向に平行に動くように見えているのです。

 北寄(よ)りの空を動く星、南寄りの空を動く星がある中で、端正(たんせい)なオリオン座がその真ん中の真東から真西を通る道筋(みちすじ)にあるというのは、偶然(ぐうぜん)とはいえ、88ある星座のうちおそらく最も有名なこの星座にふさわしいと思いませんか。 

 オリオン座が昇ってくるところを見てみましょう。冬が近づいた今の時季は、夜の比(ひ)較(かく)的早い時間帯にそれを見ることができます。山(さん)陰(いん)では11月初めなら午後9時ごろ、11月半ばなら午後8時ごろ、12月初めなら午後7時ごろに地平線から横倒(よこだお)しになって現(あらわ)れます。

 昇ってきたばかりの太陽や月は、大きく見えることがあります。これは目の錯覚(さっかく)なのですが、同じように地平線の近くにあるオリオン座は、南の空に来たときに比(くら)べ大きく感じ、見ごたえがあります。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2018年10月31日 無断転載禁止

こども新聞