紙上講演 食生活ジャーナリスト 佐藤 達夫氏

佐藤 達夫氏
 健康長寿のための食情報

  適度な飲食と運動大切

 山陰中央新報社の島根政経懇話会、米子境港政経クラブの定例会が13、14の両日、松江市と米子市であり、食生活ジャーナリストの佐藤達夫氏(71)が「健康長寿のための食情報」と題して講演した。要旨は次の通り。

 日本人の平均寿命は男女ともに世界トップクラスで、健康寿命も同様に世界1位を誇るが、平均寿命と健康寿命の差が大きいことが問題。健康寿命を伸ばすには「飲み過ぎない、食べ過ぎない、運動不足にならない」ことが大切だ。

 科学的根拠のある「がん予防7カ条」を紹介する。

 (1)野菜を毎食食べ、果物を毎日食べて、合計で1日400グラム以上に(2)塩分摂取は最小限に抑える(目標は1日9グラム以下)(3)定期的なウオーキング(できれば毎日60分)(4)標準的な体重を保つ(5)熱すぎる食べ物はできるだけ避ける(6)酒は1日に日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本以内(7)たばこは吸わない-の七つだ。

 「認知症予防の6カ条」も知っておいてほしい。(1)人とつきあう(2)趣味を持つ(3)おしゃれをする(4)観察しながら散歩する(5)30分程度の昼寝をする(6)魚・野菜・果物を毎日食べる-だ。

 食生活に関しては、さまざまな健康食品が販売されており、注意が必要だ。

 野菜を食べる代わりに野菜ジュースを飲む人もいるだろう。手軽に摂取できるいい加工食品だが、使い方に気を付けたい。野菜を毎日350グラム以上取るようにしている人が、補助的に使うのはいいが、多くの人は逆になっている。「飲んでいるから大丈夫」と安心しきらないようにしてほしい。

 自分の生活習慣を見直し、整えることで、1年でも半年でも病気の発症を遅らせ、健康寿命を伸ばすことができる。病気を遅らせておけば、日進月歩の医学が追い付くかもしれない。

2018年11月15日 無断転載禁止

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