世事抄録 アートなレコードジャケットたち

 昨夜妻がネットを利用してお歳暮を注文していた。店舗の営業時間に関係なく自宅でマウスを「ポチ」るだけで購入と発送ができて便利だ。小生もネット通販はよく利用する。ただ、音楽(と言えばいいのか、要するに昔のレコードにあたるもの)を購入する場合には、ネットで音楽データだけを購入する最近の方法はあまり好きではない(CDは買うが)。その理由を説明しよう。

 小生の青春時代だった1970年代、音楽に親しむ方法は深夜ラジオかレコードくらいだった。欲しいLPレコードは中高生には高価で、せっせと小遣いをためたものだ。

 LP盤は「ジャケット」と呼ばれる約30センチ四方の厚紙製ケースに入っており、両面には、さまざまな写真やイラストがデザインされ、それ自体が一つのアートでもあった。そのデザインの出来が売り上げにも大きく影響し、ジャケットデザインを集めた本まである。またジャケットの中には、専門家によるライナー・ノーツ(解説)も入っていて勉強になった。

 やがてCDに代わるとジャケットは格段に小さくなってがっかりしたが、あるだけましだった。データだけを買う現在の方法ではジャケットがないからだ。

 レコードジャケットも一つの文化だし、聴ければいいというものでもない気がするのだが、皆さんはどう思われますかな。

 (島根県津和野町・柊)

2018年12月20日 無断転載禁止