こて絵 匠の技と温かみ 大田で作品展

温かみを感じさせるこて絵作品を紹介する大櫃孝之さん
 島根県の安来市在住のこて絵作家、大櫃(おおびつ)孝之さん(43)の作品展が2日、大田市仁摩町天河内の仁摩サンドミュージアムで始まる。1級左官技能士でもある大櫃さんは業務の傍ら、全国のこて絵コンクールで入賞多数の腕前。県西部では初めての個展開催で、こて絵文化が伝わる地域で多くの市民に匠(たくみ)の技を感じ取ってほしいと意気込んでいる。

 こて絵は、左官職人が壁を塗る時に使うこてで、しっくいを重ねて立体的に描いた装飾。大櫃さんは13年前から学び始め、九州や山陽地方の店舗、民家などに描くとともに、「全国漆喰(しっくい)鏝(こて)絵コンクール」で7年連続入賞の実績を持つ。

 地元アーティスト集団「山陰効果団地」(安達元紀代表)にも所属し、歌や演奏に合わせてこて絵を制作する「ライブコテ絵」も山陰両県で披露している。

 今回は、幼児や少女、動物などを題材にこれまで描いた力作24点を展示。こてを使ったとは思えないほど繊細で、温かみや柔らかさを感じさせる作品が並ぶ。

 こて絵は、県内では県西部、中でも大田市内で多く見られ、大櫃さんもかつて、作品の見学に訪れたことがあるという。こて絵文化が根付く地での作品展開催を迎え、「生活の中にこて絵があることで、皆さんが笑顔になれるように制作してきた。思いを込めた作品を見てもらいたい」と話した。

 作品展「KO・TE・E展~進化する伝承の技~」は6月30日まで。入館料は高校生以上700円、小中学生350円。期間中、祝日を除く毎週水曜日が休館。

2019年3月2日 無断転載禁止

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