きらめく星 しし座

しし座の星の並び=2月23日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
ライオンの姿を探して

 春になり日が長くなりました。山陰(さんいん)では、日(ひ)暮(ぐ)れの後、空が完全に暗くなり、たくさんの星が見られるようになるのは、午後8時ごろです。

 そのころ、南東に向かって空の高いところを見ると、しし座(ざ)のレグルスという明るい星が見つかります。その上には「?」を裏(うら)返(がえ)した形に星が並(なら)んでいて、「ししの大がま」と呼(よ)ばれています。草(くさ)刈(か)りなどに使うかまのことですが、日本でよく使われるものよりも刃(は)が大きく曲がった、西洋のかまの形をしています。これがしし座の目印です。

 ししとはライオンのことですので、写真も参考にしながらライオンの形をたどってみましょう。

 まず、「ししの大がま」の刃の部分が、ライオンの頭にあたります。レグルスは胸(むね)のあたりです。そこから左側に続く台形の星の並びが胴体(どうたい)で、左(ひだり)端(はし)はしっぽにあたる星デネボラといいます。暗い星まで見えるような空なら、さらに胴体の下に脚(あし)もたどることができます。

 横向きの立(りっ)派(ぱ)なライオンに見えましたね。ギリシャ神話では、英雄(えいゆう)ヘラクレスと戦った怪物(かいぶつ)ライオンとされています。

 しし座は太陽の通り道にある重要な星座、いわゆる「12星座」の一つです。かに座やうお座など、星占(うらな)いにも使われるこれらの星座は、名前は有名ですが、決してどれもが探(さが)しやすいわけではありません。しかし、しし座はその中でも分かりやすく、しかも百獣(ひゃくじゅう)の王をかたどっていますから、古代から特に大切に考えられ、レグルスは「王の星」と呼ばれてきました。

 そんなしし座は、春の代表的な星座です。ぜひ夜空にライオンの姿(すがた)を探してください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年4月3日 無断転載禁止

こども新聞