きらめく星 からす座

おとめ座のスピカとからす座=4月6日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
目につきやすい四角形

 はくちょう座(ざ)、わし座など鳥の星座はいくつかあります。今回は、その中でも身近な鳥の名前が付いた星座を紹(しょう)介(かい)しましょう。

 今の時季の午後8時から9時ごろ、南東の空に明るい星が出ています。青白く輝(かがや)くこの星は、おとめ座のスピカです。スピカの右を見ると、四つの星が、少しいびつな四角形に並(なら)んでいます。これが、からす座です。特に明るい星はありませんが、意外と目につきやすく、一度覚えてしまうと次からはすぐに探(さが)せると思います。

 神話によると、昔、カラスは白銀の翼(つばさ)を持ち、人の言葉が話せたそうです。ところが、神様にうそをついたため、罰(ばつ)として羽(はね)の色は真っ黒に変えられ、言葉もうばわれた上、天に上げられてしまったということです。

 からす座の四つの星は、そのカラスを夜空にはり付けている銀のくぎだという話もあります。やみ夜にカラスを見ることはできませんが、4本のくぎの頭だけが光って見えているというわけです。

 さて、からす座の南には、「南十字星」と呼(よ)ばれる、みなみじゅうじ座があります。山陰(さんいん)では、からす座は空の低いところに見え、その下のみなみじゅうじ座はいつも地面に隠(かく)れているので、残念ながら見ることができません。南に行くと見られますので、もし沖縄(おきなわ)や南の国へ旅行することがあったら、からす座を目(め)印(じるし)にして、そこより南の空を探してください。

 ところで、夏の星座のはくちょう座は、十字形の星の並びから「北十字星」と呼ばれることがあります。では、からす座の四角形の対角線を結ぶとどうなるでしょう。からす座もまた、「十字星」の一つなのです。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年5月1日 無断転載禁止

こども新聞