江府に競技専用公園を計画 自転車・プロBMXライダー冨永さん

スケートパーク整備の計画を描く旧江尾小学校米原分校で、BMXの技を披露するプロライダーの冨永勇太さん
 鳥取県江府町吉原に移住した自転車競技のプロBMXライダー、冨永勇太さん(32)が、地元の旧小学校分校に競技専用公園(スケートパーク)を設ける計画を描き、実現に向けて活動している。既に町に提案し、活用方針が決まれば自力で整備に取り掛かる。「全国のライダーが憧れる聖地にし、小さな町の活性化に役立ちたい」と夢を紡ぐ。

 冨永さんは岡山県倉敷市出身で、中学生の頃に小型の自転車でジャンプなどの技を競うBMXのとりこになった。17歳でプロに転向し、国内を転戦。全米を中心にテレビ放映される世界規模のスポーツ大会「X(エックス)ゲーム」に日本代表で出場した経験もある。

 2020年の東京五輪で追加種目になり、若者を中心に人気上昇中のBMX界で名の知れた冨永さんが、国立公園大山の麓にある世帯数22戸、高齢化率63%の吉原集落に住み着いたのは16年春。プロ活動の傍ら農業で自給自足の生活ができる場を求め、妻と子ども3人でやって来た。

 田舎暮らしの中で夢が膨らんだのが、集落の一角に立つ旧江尾小米原分校の活用。大山南壁が間近に迫る校庭や平屋校舎(延べ床293平方メートル)、体育館(同382平方メートル)を生かし、BMXやスケートボード、インラインスケートが楽しめる専用公園整備を模索するようになった。

 計画では、校庭は親子向けコースに、体育館は木材で上級者向けの全天候型コースに改修。校舎の一部は宿泊可能なスペースにする。整備は計画に賛同する企業や仲間を中心に行う。

 岡山県総社市の室内スケートパーク設計・工事を手掛けたこともある冨永さんは「大自然に抱かれたスケートパークはほとんどなく、人を呼び込める自信はある」と意気込む。

 公共施設在り方検討委員会を立ち上げ、遊休施設などの活用を模索する白石祐治町長は「分校活用は今秋の検討委答申を待って決めるが、自らの力で切り開こうとする冨永さんの姿勢を応援したい」と話す。

2019年6月27日 無断転載禁止

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