大田・中村ブレイス モンゴル男性の新しい義足完成

完成した義足を早速装着し、笑顔を見せるバトスーリ・ツォグトオチルさん
 14年ぶりに島根県大田市大森町の義肢装具メーカー中村ブレイスを訪れたモンゴル出身のバトスーリ・ツォグトオチルさん(37)の新しい義足が出来上がった。27日に早速装着し、帰りを待つ1歳8カ月の長男と「これで一緒に遊べる」と感激。1週間足らずで仕上げた義肢装具士たちも共に喜んだ。

 草原火災で両脚を失い、無償で義足製作に当たった同社を初めて訪れたのは15歳の時だった。長年連絡が途絶えていたが、運送業を営む米国シカゴから夏期休暇を利用し合わなくなった装具の新調のため来日。なじみの義肢装具士たちが、本来2週間ほどかかる製作期間を短縮して応えた。

 装着し、つえを手に歩きながら体に合うよう微修正。古くなった義足で絶えなかった痛みや違和感はなく「グッド」と笑顔を見せ、細かな要望に応える同社の技術や装具士らの誠実さに対しあらためて「すごいと思った」と日本語で感謝した。

 29日に大田市を離れ、一時モンゴルに帰国。昔から知る社員から「もっと連絡をしてこい」などと声を掛けられ、「今度は家族で来たい」と応えた。

 同社の中村俊郎会長(71)は、ハンディを乗り越えて米国で自立するツォグトオチルさんとの再会で「こちらが勇気をもらった」と話した。

2019年8月28日 無断転載禁止

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