雪辱果たせ、桜ジャージ

 落語家の桂文枝さんが三枝を名乗っていた頃、起源をともにするサッカーとラグビーの違いについて「サッカーの試合はすいすい流れるようなのに、ラグビーはちょっとやったらグチャグチャグチャ、またやったらグチャグチャ。あれがよう分かりまへんのや」▼ラグビーのグチャグチャは、敵味方の選手が入り乱れてボールを奪い合う密集プレーのこと。組んずほぐれつ肉弾戦を繰り広げる密集プレーは、試合の主導権を争う起点となるが、ラグビーを初めて見る人にとっては何をやっているのかよく分からず、ルールも複雑▼そのルールもころころ変わるため、プレーしている選手もレフェリーの視線を意識しながらグチャグチャ戦に加わることも。しかし一見複雑にみえるラグビーのルールも原則は単純。相手ゴールにボールを運ぶ陣取り合戦なので、ボールを前に投げるなどインチキ陣地稼ぎは厳禁というつぼを押さえれば、試合の大体の流れはつかめる▼ラグビーW杯日本大会がきょう開幕する。前回イングランド大会で日本代表が南アフリカを破った「世紀の番狂わせ」から4年。南アより格下のスコットランドに完敗しベスト8入りを阻まれた悔しさは、まだ生々しい▼そのスコットランドと日本代表は1次リーグ最終戦で顔合わせ。念願のベスト8入りは因縁対決が鍵を握る。リベンジ体当たりでグチャグチャ戦を制せよ、桜ジャージ。(前)

2019年9月20日 無断転載禁止