世事抄録 読書会はいかが

 最近複数の「読書会」に参加している。

 読書は本来、「超」が付くくらい個人的な行為である。誰かと一緒にするものではない。しかし、それをあえて複数人で楽しもうというのが読書会だ。したがって、読書会の運営には少し工夫が必要となる。

 やり方は、大きく分けて二つあるように思う。一つは、ある課題図書を決めて会までに読んでおき、集まって感想を述べ合うという趣向のもの。これは内容は深まりやすいが、読んで来ることが負担になりやすく、特に忙しい社会人には継続が難しい面がある。だから中には読んでいなくても参加オッケーとすることも多い。

 もう一つは、自分が読んで感銘を受けた本や、ほかの人にぜひとも読んでほしい本の魅力をプレゼンするというやり方。この方が気軽に参加できるのは言うまでもない。お勧めの本がなくても、ほかの人のプレゼンを聞くことによって自分の本選びの参考になる。また、この方法の本当のメリットは、趣味趣向が自分とまったく異なる人の選んだ本の話が聞けることだ。普段自分が絶対に読まない本と出合うきっかけになり、読書人生が広がる。さらに読書量の多い人は、自分が見つけた面白い本を紹介したくてしょうがないので、一人で読むだけのときよりさらに読書量が増える。

 読書会、皆さんもいかがですかな。

(島根県津和野町・柊)

2019年10月3日 無断転載禁止