輝らりキッズ 相撲どころ隠岐、次代担うホープ

 全中、2年連続出場

  中田(なかだ) 総志(そうし)さん(五箇中2年)

   全国での活躍目指す

真剣なまなざしで稽古に取り組む中田総志さん=島根県隠岐の島町郡
 大(おお)相撲(ずもう)秋場所で大活(かつ)躍(やく)した隠(お)岐(き)の海(うみ)関(ぜき)を輩(はい)出(しゅつ)したことで知られる島根県隠岐の島町で、次代を担(にな)う中学生力士がいます。町立五(ご)箇(か)中学校2年の中田(なかだ)総志(そうし)さん(14)。2年連続で全国中学校体育大会(全中)に出場し、相撲どころ隠岐のホープとして期待を集めます。

 集落同士の対(たい)抗(こう)戦があるほど相撲が盛(さか)んな同町五箇地区で、自然な流れで相撲を始めたと言います。小さい頃(ころ)から体が大きく、地(ち)域(いき)の人から「ぜひ相撲を取らせたい」と推(お)されました。

 五箇小学校1年の時に地元の五箇少年相撲倶(く)楽(ら)部(ぶ)に入門。「体が大きな人を倒(たお)すのが面白い」と、中学校でもソフトテニス部に所(しょ)属(ぞく)しながら地元の相撲場に通っています。

 全中の個(こ)人(じん)戦には1年生から出場しましたが、2年連続で予選敗(はい)退(たい)。「高校生みたいに大きな3年生に萎(い)縮(しゅく)してしまった」と悔(くや)しさをかみしめます。

 稽(けい)古(こ)は、地域の人たちが古い建物を改(かい)修(しゅう)して土(ど)俵(ひょう)とちゃんこ場を備(そな)え付けた相撲場で行います。毎週木曜日の2時間、すり足や押(お)し稽古に汗(あせ)を流します。時には小学生にも胸(むね)を貸(か)し、アドバイスをします。

稽古の後の食事を楽しむ中田総志さん(左から2人目)。同級生の村井輝さん(左)は「学校の休み時間はかわいいイラストを描いていても、相撲場に入ると目つきが変わる」と話します
 稽古が終わると、保(ほ)護(ご)者(しゃ)が作った食事を仲間と一(いっ)緒(しょ)に囲(かこ)みます。ハンバーグ5個を軽く平らげる中田さん。稽古で汗を流した選手たちが肩(かた)を寄(よ)せ合う様子は、さながら相撲部屋のようです。出されるのはカレー、焼きそば、唐(から)揚(あ)げと小中学生に人気のメニューばかり。同級生の村(むら)井(い)輝(ひかる)さん(14)とゲームや宿題の話が弾(はず)み、気が置けない仲間との和やかな時間です。

 得(とく)意(い)な技(わざ)は上(うわ)手(て)投げと押し出し。村井さんは「試合直前まで冗(じょう)談(だん)を言っていても、土俵に上がると一(いっ)瞬(しゅん)でギアが上がる」と集中力の高さをたたえます。大相撲の小(こ)兵(ひょう)・炎(えん)鵬(ほう)関の動画を見て技の研究も怠(おこた)りません。

 2年連続で全国大会に出場した中田さんですが、地元の全隠岐相撲選(せん)手(しゅ)権(けん)大会の中学生個人では、まだ優(ゆう)勝(しょう)経(けい)験(けん)がありません。地元の中学3年生に負けてしまうほどで、隠岐の相撲のレベルの高さがうかがえます。「全国大会より緊(きん)張(ちょう)する」と話します。

 卒業後は、隠岐の海関も通った隠岐水産高校の相撲部に入りたいと語ります。中学校で最終学年となる来年は悲願の全中での勝利と、8年ぶりに開かれる隠岐古典相撲での活躍を誓(ちか)います。「もっと精神面を鍛(きた)えて全国大会で勝ちたい」と語る目に力がこもります。(森(もり)山(やま)郷(くに)雄(お))

 プロフィル

【好きな教科】 社会

【好きな食べ物】母親の手作りハンバーグ

【好きな有名人】フィッシャーズ(ユーチューバ-)

【好きな力士】 白(はく)鵬(ほう)

【たまの息抜(ぬ)き】イラストを描(か)くこと

2019年10月23日 無断転載禁止

こども新聞