きらめく星 月とオリオン座

月のそばに見えたオリオン座=2015年11月1日、島根県隠岐(おき)の島町西郷(さいごう)で撮影(さつえい)
11日から13日にかけて近づく

 七つの星が砂(すな)時計のような形を描(えが)くオリオン座(ざ)は、たいへん分かりやすい星(せい)座(ざ)です。

 オリオンは神話に登場する狩人(かりうど)です。三つの星が真(ま)っ直(す)ぐ並(なら)んだ部分が腰(こし)にあたり、オリオンの上半身と下半身を分けています。上半身の左側、オリオンの肩(かた)のあたりにある星がベテルギウス、下半身の右側、脚(あし)の方にある星がリゲルです。この二つはオリオン座の中でもひときわ明るい星ですが、ほかの五つの星も十分明るく目を引きます。

 そんなオリオン座が月と並んでいるところを見たことがありますか。月は星座から隣(となり)の星座へと毎日どんどん動いていきます。月が動く道筋(みちすじ)はオリオン座とは重ならないものの、オリオン座のすぐ北、つまりオリオンの頭の上を通っています。そのため、月は時々オリオン座のそばにやってくるのです。

 ところで、三(み)日(か)月(づき)ほどの細い月を別にすれば、月の光はたいへん明るく、近くの星の光をかき消してしまいます。ですから、月の近くの星座を探(さが)すことは普(ふ)通(つう)は難(むずか)しいのですが、オリオン座は違(ちが)います。月の明かりに負けず、よく見えます。これは、明るい星でできているオリオン座だからこそです。

 今日11日からあさって13日にかけてがまさにそのような時期で、円(まる)くてまぶしい月の近くにオリオン座が見えます。その後、この冬では、1月8日、2月5日、3月3日に月がオリオン座に近づきます。それぞれの前後の日も月と寄(よ)り添(そ)うオリオンが眺(なが)められるでしょう。

 オリオンの恋人(こいびと)は月の女(め)神(がみ)だといわれることがあるので、この様子をオリオンと女神様のデートだと例える人もいます。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年12月11日 無断転載禁止

こども新聞