きらめく星 水星が見ごろ

2月10日午後6時半、松(まつ)江(え)での水星の見え方
2月10日前後がチャンス

 月、火(か)星(せい)、水星(すいせい)、木星(もくせい)、金星(きんせい)、土星(どせい)、そして太陽は、曜日の名前になっているぐらいですから、大昔から重要と考えられてきた天体です。どれも空で目立っているように思われるかもしれませんが、この中で一つだけ、見つけにくいものがあります。それは水星です。

 水星は太陽の周りを回る惑星(わくせい)のうち、最も太陽の近くを回っています。このため地球から見ると、水星はいつも太陽のすぐそばにあって、太陽をはさんだその両側を振(ふ)り子のように行ったり来たりします。太陽と一緒(いっしょ)に昼間に出ていることがほとんどで、太陽からある程(てい)度(ど)離(はな)れたときだけ、日の出前の東の空か、日の入り後の西の空に見ることができます。

 今、水星は太陽の東側に少し離れています。水星より西側の太陽が先に沈(しず)みますので、その後夕空に残った水星が見られます。2月10日には太陽から最も離れるため、その前後数日は水星としては見やすい状(じょう)態(たい)になっています。

 日(にち)没(ぼつ)の30分から1時間後に西が開けたところで空を見てください。山陰(さんいん)では午後6時半ごろがよいでしょう。すると、金星が出ているはずです。金星も夜の初めか夜明け前にしか見えないという点では水星と同じですが、水星に比(くら)べれば高く、そしてはるかに明るく見えます。

 その金星が今は目印になっていて、そこからずっと下、やや右に水星があります。肉眼(にくがん)で分かりにくい場合は、双眼鏡(そうがんきょう)を使うと探(さが)しやすくなります。ただし、すぐ沈んでいくので、見られる時間はわずかです。

 水星は、およそ2か月ごとに見ごろになりますが、その時期や見える位置が分かっていないと、探すのが難(むずか)しい惑星です。このチャンスにぜひ見てください。今月半(なか)ばまで観察しやすくなっています。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2020年2月5日 無断転載禁止

こども新聞