きらめく星 明け方の火星、木星、土星

火星、木星、土星、月の山陰での見え方。上から3月5日、3月19日、3月21日の、それぞれ午前5時ごろの南東の空
明るい木星を中心に並ぶ

 近ごろの朝方の空がにぎやかです。日の出前に、火(か)星(せい)、木星(もくせい)、土(ど)星(せい)が出ています。

 惑星(わくせい)の中で、金星(きんせい)、火星、木星、土星は明るくて、よく目立ちます。そのうちの金星は今夕方の空で輝(かがや)いていますが、残りの三つは今月、明け方の空に集合しているのです。明日あたりでしたら、早朝、南東を見ると、ひときわ明るい木星が目につくはずです。その木星を中心にして右側に火星、左側に土星が並(なら)んでいます。

 惑星は太陽の周りを回っていて、太陽に近いものほど速く動きます。火星は、木星や土星に比(くら)べれば、太陽に近いところを回っていますので、その動きは速く、私(わたし)たちからは赤い火星が木星や土星を追い越(こ)して行くように見えます。そのため、今後は、火星と木星、土星の並び方の変化が楽しめます。

 3月18日と19日には、集まっている3惑星に月も加わって、一層(いっそう)にぎやかな眺(なが)めになります。3月21日には、火星と木星が最も近づき、ぴったりとくっついたように並びます。また、3月27日ごろには、火星が木星と土星のちょうど中間に差し掛かります。さらに火星はぐんぐん土星に近づき、4月1日に土星に最(さい)接近(せっきん)します。

 たまには晴れそうな日に早起きして、空を見てみてください。山陰(さんいん)では、今月の前半なら午前5時半ごろまで、後半なら午前5時ごろまでがお勧(すす)めです。それを過(す)ぎても三つの惑星はしばらく見えていますが、あまり遅(おそ)くなりすぎると空が明るくなって、見えなくなってしまいます。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2020年3月4日 無断転載禁止

こども新聞