校舎に笑顔戻る 山陰3町で学校再開

約2週間ぶりの教室で感染予防の注意事項を聞く児童=島根県奥出雲町三成、三成小学校
 新型コロナウイルスの感染防止策として一斉休校の措置を取っていた島根県奥出雲町の小中学校12校が16日、授業を再開した。安倍晋三首相による突然の要請から約2週間ぶり。県内で感染者が確認されていないことや児童生徒への影響を考慮した。同県飯南町の小学3年生以上と中学生、鳥取県江府町の小学生も登校を再開した。

 全校児童94人の奥出雲町立三成小学校では、雪が舞う中、児童が見守り活動を行う町の民生児童委員に「おはようございます」と元気な声であいさつしながら登校した。

 児童は教室に入る前に念入りに手指を消毒し、学校側も集団で集まる場面を少しでも減らそうと、2年生以下(30人)と3年生以上(64人)の2グループに分けて休憩や掃除、昼食の時間帯を30分ずらすといった対策を取った。

 このうち1年生は教室で担任から感染予防の注意事項を聞いた後、2日に始まった休校前に借りた本を図書館に返却した。内田慶志君(7)は「休みの間は退屈だった。みんなと一緒にサッカーをやりたい」と久々の再会を喜び、安部夢乃さん(7)も「晴れたら外で鬼ごっこをして、しっかりと手を洗いたい」と顔をほころばせた。

 元気そうな児童の姿を見て安心した様子の松本茂校長(54)は「学習の遅れを取り戻していきたい」と話した。

 3日から一斉休校にしていた飯南町では当初の計画通り、小学校4校と中学校2校が授業を再開した。町教育委員会は小学1、2年生に限り、家族の負担や子どもの安全面に配慮して授業を続けていた。

2020年3月17日 無断転載禁止