ミニバスケ全国大会中止 川津男女チーム 支えに感謝

周囲の支えに感謝の言葉を口にする川津MBCと川津トータスの6年生たち=松江市西川津町、川津公民館
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都内で3月末に開催予定だったミニバスケットボールの全国大会が中止になった。島根県内では松江市の川津勢が男女そろって県大会を勝ち抜き、出場権を手にしていたが、晴れの舞台に立つことはかなわなかった。6年生の選手や保護者はやり場のない思いを抱きつつ、周囲の支えに感謝しながら前を向く。

 「どうしようもない」。2月末、全国大会の中止を母親から聞いた川津トータス(女子)の村松由菜さん(12)は唇をかんだ。全国的に感染者が増え、不安視していたことが現実となった。

 昨年11、12月の県大会には男子42チーム、女子41チームが出場。男子の川津MBCは今季、県内で公式戦無敗の強さを誇り、10年ぶり2度目の優勝を果たした。女子の川津トータスもライバルチームに競り勝って9年ぶり2度目の全国切符を手にした。

 川津MBCの江角煌生君(12)は「コーチに『おめでとう』と声を掛けられてうれしかった」と歓喜の瞬間を振り返り、川津トータスの高井真菜さん(12)も「練習の送迎やプレーのアドバイスがあったから上手になれた」と両親への感謝を口にした。

 周囲の期待も高まり、大学生になったOBが練習に参加して選手を指導。地元商店街の店主や他チームからも続々と支援が寄せられ、両チームにはそれぞれ200万円を超える寄付金が届いた。

 しかし、無情にもプレーで恩返しすることはできなくなった。川津MBCの保護者の内尾喜美恵さん(43)は「全国大会で新調したユニホームを着させてあげたかった」と無念さを口にしつつ、「一生懸命頑張ったことに変わりはない。元気をもらい、楽しませてもらった」と言葉を続けた。

 集大成の舞台は失ったが、選手のバスケットボール人生は今後も続く。川津トータスの真野佑季主将(12)は「これからも練習に行って後輩を教えたい」と夢を託し、川津MBCの橋本拓海主将(12)も「もっと活躍できる選手になる」と悔しさをばねに飛躍を誓った。

2020年3月22日 無断転載禁止