世事抄録 自宅待機

 コロナウイルスという厄介なことが起きた。お客さまとの面談を通してビジネスプランの提案から実行までを生業とする当社は、3月から提案は凍結、4月から訪問もままならぬ。上期は諦め、下期への種まきと新しいビジネス方法を考えることで、ふさぎ込む気持ちを乗り越えることにした。ネット会議で仕事を議論し、酒を用意して夢を語る。

 世界保健機関憲章で、健康とは肉体的、精神的、社会的にも満たされた状態と定義する。医療現場などで大変な思いをされていることは重々知っている。それでも生命危機のストレスだけでなく、不安という精神、収入ゼロの生活経済、先行きの見えない政治など多くのストレスを抱えているのも事実だ。そこでマスクを作る人、倹約では賄いきれず補助を組み込んで生活を考える人、政策論議で世論に問う人など。人々は知恵をだす。

 それでも身勝手な行動に走る人。不安をあおるだけの答弁やもうけ主義、意味のない根性主義。こんな不快な報道にニュースは1日2本とし、読書と思考に当てる。会員制交流サイト(SNS)や、ここでのエッセーも励みだ。

 前回3・11を踏まえ「緊急時での自分を失わないために」と結んだ。今がその時だ。ラグビーの「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン(1人はみんなのために、みんなは一つの目的のために)」。国も私たちも、国民を守ることが目的であることを見失ってはならない。

(埼玉県在住、島根県奥出雲町出身・鬼灯)

2020年4月23日 無断転載禁止