島根県高校新聞部 活動紹介

活発に取材、執筆 技術磨く

 島根県内の高校には現在6校に新聞部があります。新聞発行に向けた取材、執筆活動のほか、毎年春と冬の2回、研修に合わせて「新聞作成コンクール」も行うなど、活発に活動しています。また、年間を通した新聞発行を対象にした「県高校新聞コンクール」も毎年行われ、その上位3校は翌年の全国高校総合文化祭に出場し、新聞製作の技術を磨いています。今回は昨年度の島根県高校新聞コンクールで上位3校になり、本年度の全国高校総文祭に出場する出雲、安来、大田の活動と、昨冬の新聞作成コンクール作品のうち2点を紹介します。

2人で頑張っている安来高校新聞部の2年生部員
竹島問題、中学生の思い伝える

 安来高 解決に向け考え持つ

 安来高校新聞部では旧3年生が引退後、現在は2年生2人で活動しています。毎年2月号で「竹島特集」を組んでいますが、このたび竹島問題に関する啓発活動として島根県知事より感謝状をいただきました。今年の2月号では、隠岐の島町立西郷中学校の生徒さんに電話インタビューを行って記事にしました。次がその記事です。


一方的な考え方しなくなった

 西郷中学校 木瀬春香さんに聞く

 竹島領土問題についての記事を書くにあたり、私たち新聞部は、昨年度の「竹島・北方領土問題を考える」中学生作文コンクールで県知事賞を受賞した隠岐の島町立西郷中学校、当時中学2年(現在高校1年生)の木瀬春香さんに電話インタビューを行った。

 木瀬さんの作文では「いつかまた竹島周辺で日本と韓国が一緒に漁ができるようになれば」という祖父の願いに触れながら、竹島領土問題の解決に向ける自身の思いを熱く述べている。

 西郷中学校では、毎年竹島の歴史などについて学ぶ竹島学習を行っているという。その中で、昔、竹島で日本の漁師と韓国の海女が一緒に漁をしていた際の写真などを見て、「昔の竹島において民族差別や男女差別はなかったということを再認識した」と話した。

 そんな竹島の将来について、木瀬さんは「日韓関係が良くなって、韓国の人と気軽にやりとりができるようになってほしい。もしそうなったら、韓国の音楽やアーティストについてたくさんの人と話したい」と語った。

 また、作文コンクールで県知事賞を受賞したことについて、「領土問題の解決のために、私たちのような生徒ができることは考えを持つことだと思う。それは竹島に限らず、日本が抱える全ての領土問題に共通して言えることだ。領土問題に触れる作文を書いたことで、私はそれまでのように領土問題に対して一方的な考え方をしなくなった」と自分自身の考え方に変化が生じたことを口にした。(河)=2020年2月12日発行分より

枝を片付ける出雲高校の生徒
200人熱心に清掃活動

 出雲高 久徴園の景観守ろう

  出雲高校新聞部の部員数は現在10人(2年生4人、3年生6人)です。「頑張る出雲高校生を応援する」という志を胸に、主に校内のさまざまなイベントや活動を取材し、月に1回程度「鷹(たか)の澤(さわ)新聞」を発行しています。英字新聞を作成したり、地域のイベントにも参加したりしています。以下は新聞に掲載した記事の一つです。

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 11月10日(日)にボランティアによる久徴(きゅうちょう)園の清掃が行われた。本校生徒を中心に、保護者や地域の方など約200人が参加した。

 久徴園は1904年から平田駒太郎教諭の手で整備され、100年以上の歴史を誇る。そして、清掃ボランティアは、その美しい景観を維持することを目的に毎年行われている。

 参加者は紅葉が始まった久徴園の景色を観賞しながらも、大きな枝を運んだり、草や葉を掃き集めたりと熱心に作業をした。

 参加した山本大介さんは「元々ボランティアに興味があったこともあり、参加した。普段からよく訪れる久徴園をきれいにすることができ、非常に気持ちが良かった」と語った。

 清掃され、きれいになった久徴園を皆さんも散策してみてはいかがだろうか。(光)

「瓶陵新聞」の編集プランを練る大田高校報道部員
西部地震振り返るシンポ

 大田高 緊急事態 情報共有が重要

 大田高校報道部は、現在3人の部員で協力して新聞作成をしています。以下は昨年校外で取材して記事にしたものの抜粋です。

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 2018年4月の島根県西部地震から1年がたった昨年4月14日(日)、大田市のこれまでの復旧・復興への取り組みを振り返るシンポジウムが開かれた。

 日野ボランティア・ネットワークの山下弘彦さんが「復旧と復興~復興への地域課題~」という基調講演で、情報共有が足りないことを指摘された。またボランティアに参加した本校3年生は「いつ何が起きても助け合えたらいい。忘れず、しっかりと語り継ぐことが大事だ」と語ってくれた。

 この取材を通して、緊急事態で重要なのは地域住民の協力と情報共有だと知った。私たちは、地域はもちろんのこと、世の中のさまざまなことに関心を持ち、見識を深め、今何が求められているのかを考えて、より良い新聞作りに励みたいと思った。

「新聞作成コンクール」紙面

1班が手掛けた「わびさび新聞」
5班が作った「ちゃがしんぶん」

2020年4月27日 無断転載禁止

こども新聞