4市町が夏の成人式を「中止・延期」

2019年夏に開催された式典に出席する新成人=鳥取県伯耆町宇代、鬼の館
 新型コロナウイルス感染の終息が見通せないことを理由に、8月に成人式を開催予定だった山陰両県の12市町村のうち、1町が中止、3市町が実施の延期を決めた。他の町も実施の可否の検討やオンライン開催の可能性を探っている。

 中止を決めたのは鳥取県伯耆町で、新成人には記念品を郵送する。

 延期する3市町のうち、雲南市は2021年度の新成人を対象にした来年8月の成人式と合同開催することを決めた。鳥取県日南町は21年1月に先送りし、島根県奥出雲町は開催方法を検討中としている。

 雲南市の20年度の新成人は約480人おり、今年8月の式典を心待ちにしていた同市木次町里方の小村優希さん(19)=トリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校2年=は「安全面への配慮には感謝するが、節目の年に成人式を迎えられないのは残念だ」と複雑な表情を浮かべた。

 島根県の飯南町、川本町、吉賀町、海士町、西ノ島町、知夫村、隠岐の島町と、鳥取県日野町は、現時点で予定通り今年8月に開催する方針だが、感染の「第2波」への警戒感は強い。

 六日市基幹集落センターで開催する予定だった吉賀町は「3密」状態を避けようと、より広いスペースが確保できる町民六日市体育館に会場を変更。海士町は式典の様子をインターネットで配信し、町外在住の新成人も参加できるオンライン成人式の開催も模索している。

 成人式が例年通りに開催された場合でも、同窓会などの関連イベントを自粛せざるを得ない可能性があり、飯南町都加賀の景山瑛太さん(20)=飯南町職員=は「開催されるのはうれしいが、中途半端になるのではないかという不安もある」と口にした。

 夏に成人式を開催する市町村の多くは、雪が多い冬場に比べて出席しやすくなるとして盆の帰省時期に実施している。

2020年6月28日 無断転載禁止