吹奏楽連盟が2支部で代替演奏会 前向きな姿見て

3密の状況になりにくい屋外で練習を行う出雲商高の吹奏楽部員=出雲市大津町、出雲商高
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全日本吹奏楽コンクール島根県大会の開催を中止していた県吹奏楽連盟が、8月に出雲、雲南の2支部で代替の演奏会を開く。ステージでの演奏機会を設けるため、客席に入れるのは演奏校の関係者に限るなど、感染症対策を万全にとった上で開催する。目標としていた舞台を失い、意気消沈していた生徒らは、保護者らの前で集大成となる演奏を披露しようと気持ちを切り替えて練習に臨む。

 同連盟は全日本吹奏楽コンクールの中止決定を受け5月11日に全国へつながる県大会中止を決定。県全体での代替となる演奏会の開催も、3密を避けることが難しいことなどから断念していた。その後、県内9支部に代替演奏会の検討を要請し、出雲、雲南の2支部が開催を決めた。ほかの7支部は、学校単位などの演奏会開催を模索する。

 出雲商業高校吹奏楽部の飯山夏紀部長(17)は同コンクールの中止を「目標にしてきた大会が中止になってしまうのは自分たちではどうすることもできない。悔しかった」と振り返る。代替演奏会開催の知らせを受け「演奏の機会をいただけるのはうれしい。自分たちも楽しみながら前向きに頑張っている姿を保護者など、応援してくださる方々に見てもらいたい」と決意を新たにした。

 雲南市と奥出雲町、飯南町をエリアとする雲南支部は中高9校が参加して8月2日に、出雲市をエリアとする出雲支部は小中高23校が参加し同月9日にそれぞれ開催を予定する。

 感染症対策として、出雲支部では、事前に配布する入場券に学校名と出演する児童生徒名、入場者名を明記し、演奏を鑑賞する人を明確にした上で、出場校ごとに客席の入れ替えを実施する。出場校も会場に滞在する時間を極力減らし、他校との接触を避けるよう取り決める。

 同連盟の田中久士事務局長は「心残りなく演奏できる場になればうれしい」と話した。

2020年7月4日 無断転載禁止